

気が利いているのに無理がない、新しい選択肢をお届けします。

食べるバナナから着るバナナ 天然繊維「バナナクロス」のお話
廃棄されるバナナの茎からつくられた天然繊維「バナナクロス」。バナナ繊維30%、コットン70%の割合で混紡した新しい繊維で、吸水性も高くリネンのような味わい深い風合い、サラッとドライな肌触りが特徴です。強度もあり、デニムや帆布といった頑丈な生地にも使われます。そんなバナナクロス。誕生の裏には、バナナ栽培が抱える悲しい真実がありました。バナナは収穫される際、地面から50cmほどを残して茎の大半を伐採します。このとき伐採される葉や茎は、そのほとんどが“不必要”なものとして栽培現場で焼却処分されたり放置されているのです。なお廃棄される茎の量は年間約10億トンにも上り(※1)、収穫されるバナナの約6倍の量にもなります。その量を焼却処分すれば当然CO2も大量に排出します。また焼却処分されずそのまま放置される場合も、腐って土壌汚染をしている現地に暮らす人々の生活に影響を及ぼしているといいます。バナナクロスを生み出したMNインターファッション株式会社の笠井克己さんはこう語ります。「廃棄されていたバナナの茎を天然繊維として活用することは、さまざまな観点で地球環境に貢献できます。バナナの生産国で常態化している二酸化炭素の大量排出や土壌汚染といった深刻な環境問題を解決するだけでなく、人口増加に伴い天然繊維のために使用されていた畑が食用に変換されるなど、今後の需要に見合うだけの供給量が困難だと予測されるなか、天然繊維の“新しい選択肢”にもなりうる。事実、それだけポテンシャルのある素材だと思っています」地球にも、人にも優しい、新しい天然繊維「バナナクロス」。毎日身につけるものは、こういう優しい素材を選びたい。※1 東京都立産業技術研究所研究報告(2003年)
食べるバナナから着るバナナ 天然繊維「バナナクロス」のお話
廃棄されるバナナの茎からつくられた天然繊維「バナナクロス」。バナナ繊維30%、コットン70%の割合で混紡した新しい繊維で、吸水性も高くリネンのような味わい深い風合い、サラッとドライな肌触りが特徴です。強度もあり、デニムや帆布といった頑丈な生地にも使われます。そんなバナナクロス。誕生の裏には、バナナ栽培が抱える悲しい真実がありました。バナナは収穫される際、地面から50cmほどを残して茎の大半を伐採します。このとき伐採される葉や茎は、そのほとんどが“不必要”なものとして栽培現場で焼却処分されたり放置されているのです。なお廃棄される茎の量は年間約10億トンにも上り(※1)、収穫されるバナナの約6倍の量にもなります。その量を焼却処分すれば当然CO2も大量に排出します。また焼却処分されずそのまま放置される場合も、腐って土壌汚染をしている現地に暮らす人々の生活に影響を及ぼしているといいます。バナナクロスを生み出したMNインターファッション株式会社の笠井克己さんはこう語ります。「廃棄されていたバナナの茎を天然繊維として活用することは、さまざまな観点で地球環境に貢献できます。バナナの生産国で常態化している二酸化炭素の大量排出や土壌汚染といった深刻な環境問題を解決するだけでなく、人口増加に伴い天然繊維のために使用されていた畑が食用に変換されるなど、今後の需要に見合うだけの供給量が困難だと予測されるなか、天然繊維の“新しい選択肢”にもなりうる。事実、それだけポテンシャルのある素材だと思っています」地球にも、人にも優しい、新しい天然繊維「バナナクロス」。毎日身につけるものは、こういう優しい素材を選びたい。※1 東京都立産業技術研究所研究報告(2003年)

軽い!強い!へたらない!素材の専門家集団が本気で考えた使い倒せるアップサイクルバッグ
アップサイクルプロダクトが気になる今日このごろ。環境負荷の低減は大前提として、かわいいもの、おしゃれなもの、ユニークなもの……とそれぞれ特徴のあるプロダクトも増え、わたしたちの選択肢もどんどん豊かになっています。今回ご紹介するのは、かわいいデザインながらも、非常にタフな素材を使っているアップサイクルバッグ「RePLAYER™ Tote Bag」。“元ネタ”はフレキシブルコンテナ(=フレコン)。フレコンは大型貨物の配送等に利用され、約1トンの荷重に耐えられるという非常にタフな産業用のパッケージです。通常、フレコンは何度もリユースされ、約15年ほど使い続けた後、廃棄されることが一般的でした。ただ15年使ってもフレコンのタフネスぶりは健在で、残存強度は70〜90%も保持しているそうです。それを捨てるなんてなんだかもったいないですよね。そんなフレコンの素材としてのポテンシャルに注目したのが、三井化学グループの有志活動「MOLp®(そざいの魅力ラボ)」。MOLp®は約15年間使われ“役割”を終えたフレコンに新しい命を吹き込み、今までにないアップサイクルプロダクトに生まれ変わらせました。 “フレコンバッグ”は、アップサイクルバッグとしてよく目にする塩化ビニールと比較すると素材自体が約40%軽く、高い耐久性と高強度を誇ります。また修理可能な特性を持ち、かなり長い期間使用することができます。リサイクルもよりしやすい点も見逃せません。素材を知り尽くしたプロ集団だからこそつくり得た、ずっと使い続けられるフレコンバッグ。長く使えば使うほど環境にも貢献できる、とってもうれしいアイテムです。
軽い!強い!へたらない!素材の専門家集団が本気で考えた使い倒せるアップサイクルバッグ
アップサイクルプロダクトが気になる今日このごろ。環境負荷の低減は大前提として、かわいいもの、おしゃれなもの、ユニークなもの……とそれぞれ特徴のあるプロダクトも増え、わたしたちの選択肢もどんどん豊かになっています。今回ご紹介するのは、かわいいデザインながらも、非常にタフな素材を使っているアップサイクルバッグ「RePLAYER™ Tote Bag」。“元ネタ”はフレキシブルコンテナ(=フレコン)。フレコンは大型貨物の配送等に利用され、約1トンの荷重に耐えられるという非常にタフな産業用のパッケージです。通常、フレコンは何度もリユースされ、約15年ほど使い続けた後、廃棄されることが一般的でした。ただ15年使ってもフレコンのタフネスぶりは健在で、残存強度は70〜90%も保持しているそうです。それを捨てるなんてなんだかもったいないですよね。そんなフレコンの素材としてのポテンシャルに注目したのが、三井化学グループの有志活動「MOLp®(そざいの魅力ラボ)」。MOLp®は約15年間使われ“役割”を終えたフレコンに新しい命を吹き込み、今までにないアップサイクルプロダクトに生まれ変わらせました。 “フレコンバッグ”は、アップサイクルバッグとしてよく目にする塩化ビニールと比較すると素材自体が約40%軽く、高い耐久性と高強度を誇ります。また修理可能な特性を持ち、かなり長い期間使用することができます。リサイクルもよりしやすい点も見逃せません。素材を知り尽くしたプロ集団だからこそつくり得た、ずっと使い続けられるフレコンバッグ。長く使えば使うほど環境にも貢献できる、とってもうれしいアイテムです。

サーキュラー・エコノミー実現のために日本の企業はどんなことをしているの?
ソニーがサーキュラー・エコノミー実現のためにやっていること。たとえば「オリジナルブレンドマテリアル」でつくられた回収、リサイクルを前提に開発されたパッケージの実装もそのひとつです。そのパッケージにつかわれている紙素材「オリジナルブレンドマテリアル」の原料は、持続可能な栽培と伐採をしている中国産の竹、タイ産さとうきびの精糖後の搾りかす繊維、さらに各生産工場の立地地域の市場から回収されたリサイクル紙の3種類。それぞれをブレンドし、その配合を変えることで、自由に成形できるパッケージをつくりあげました。これにより既存のパッケージでは実現しえなかった、単一素材での製品パッケージをつくることに成功。これって、実はすごいことなんです。開発を担当したソニーグループ株式会社のデザイナーである廣瀬賢一さんはこう言います。「わたしたちメーカーがどんなに環境負荷の少ない原料をつかっても、お客さまのリサイクル行動まで繋がらなければサーキュラー化は実現しません。そして国や地域によって環境への意識はバラバラで、日本のように分別が徹底している国や地域ばかりではなく、むしろ分別もリサイクルの習慣もない国や地域は多いんです。そうした地域で生活をする方々の行動変容まで促すこと。それは全世界にビジネスを展開しているわたしたちが成し遂げなければならないグローバル課題のひとつだと考えています。このパッケージで、多くのお客さまにリサイクルの大切さを伝え、また実際にリサイクルがしやすく、行動を促したいと考えています」リサイクル行動を促し、プラスチック使用量を減らすサステナブルなパッケージ。ソニーでは順次、さまざまな商品のパッケージを紙素材へ切り替える予定なんだとか。ちょっと応援したくなる、素敵な取組みです。
サーキュラー・エコノミー実現のために日本の企業はどんなことをしているの?
ソニーがサーキュラー・エコノミー実現のためにやっていること。たとえば「オリジナルブレンドマテリアル」でつくられた回収、リサイクルを前提に開発されたパッケージの実装もそのひとつです。そのパッケージにつかわれている紙素材「オリジナルブレンドマテリアル」の原料は、持続可能な栽培と伐採をしている中国産の竹、タイ産さとうきびの精糖後の搾りかす繊維、さらに各生産工場の立地地域の市場から回収されたリサイクル紙の3種類。それぞれをブレンドし、その配合を変えることで、自由に成形できるパッケージをつくりあげました。これにより既存のパッケージでは実現しえなかった、単一素材での製品パッケージをつくることに成功。これって、実はすごいことなんです。開発を担当したソニーグループ株式会社のデザイナーである廣瀬賢一さんはこう言います。「わたしたちメーカーがどんなに環境負荷の少ない原料をつかっても、お客さまのリサイクル行動まで繋がらなければサーキュラー化は実現しません。そして国や地域によって環境への意識はバラバラで、日本のように分別が徹底している国や地域ばかりではなく、むしろ分別もリサイクルの習慣もない国や地域は多いんです。そうした地域で生活をする方々の行動変容まで促すこと。それは全世界にビジネスを展開しているわたしたちが成し遂げなければならないグローバル課題のひとつだと考えています。このパッケージで、多くのお客さまにリサイクルの大切さを伝え、また実際にリサイクルがしやすく、行動を促したいと考えています」リサイクル行動を促し、プラスチック使用量を減らすサステナブルなパッケージ。ソニーでは順次、さまざまな商品のパッケージを紙素材へ切り替える予定なんだとか。ちょっと応援したくなる、素敵な取組みです。

今、世界中で「砂不足」が問題となっています。
ガラスの主原料が砂だってご存知でした?シリカ(SiO 2)が主成分の珪砂(けいしゃ)と呼ばれる砂がガラスの主原料です。多くは海外で採掘されたもので、オーストラリアやマレーシアのような採掘地から船で大量に輸入されており、それだけで大量のCO2を排出しているのが現実です。一方で今世界では建設ラッシュに伴うコンクリートやガラスの需要が高まり、「砂不足」が発生している状況。砂不足は、地域の自然環境や生態系への影響が指摘されており、人類が解決すべき問題のひとつにもなっています。またガラスは大量消費・大量廃棄という問題も抱えています。特に建築用のガラスはほとんどリサイクルされておらず、埋め立て廃棄されているといいます。そうした課題に向き合いつつ 新しいカタチのガラス製造・循環を提案するのが、AGC株式会社の社内コミュニティ「UNOU JUKU」。たとえば“素材のテロワール”という新しい考え方。テロワールのように土地の個性を大切にしたガラスはできないか。その土地でとれた砂でガラスをつくり、その土地の建築に使い、数十年後にリサイクルする。その土地で生まれ、その土地で循環することで価値を永続させられないか。そしてそれにより環境問題の解決に貢献できないだろうか――。UNOU JUKUの河合洋平さんはこう言います。「蝶はメタモルフォーゼ (変態)の過程で卵→幼虫→さなぎ→成虫と段階を踏みますが、さなぎの時に固体ではなくどろどろの液体になるんです。一度液体になるけれども、成虫となった蝶は幼虫のときの記憶を残しています。 “素材のテロワール”もそれと同じで、砂がガラスになる過程で溶かされて形を変えるけど、その砂が持っている土地の記憶を残しているという考え方です。もし多くの方とそのような考え方を共有できたら、ガラスのことをもっと大切に扱ってもらえるのかなと思っています」“素材のテロワール”という考え方が浸透し 世界中の砂不足やガラスの大量消費・大量廃棄が軽減されれば、CO2削減やその他の環境問題の解決にも貢献できるかもしれませんね。
今、世界中で「砂不足」が問題となっています。
ガラスの主原料が砂だってご存知でした?シリカ(SiO 2)が主成分の珪砂(けいしゃ)と呼ばれる砂がガラスの主原料です。多くは海外で採掘されたもので、オーストラリアやマレーシアのような採掘地から船で大量に輸入されており、それだけで大量のCO2を排出しているのが現実です。一方で今世界では建設ラッシュに伴うコンクリートやガラスの需要が高まり、「砂不足」が発生している状況。砂不足は、地域の自然環境や生態系への影響が指摘されており、人類が解決すべき問題のひとつにもなっています。またガラスは大量消費・大量廃棄という問題も抱えています。特に建築用のガラスはほとんどリサイクルされておらず、埋め立て廃棄されているといいます。そうした課題に向き合いつつ 新しいカタチのガラス製造・循環を提案するのが、AGC株式会社の社内コミュニティ「UNOU JUKU」。たとえば“素材のテロワール”という新しい考え方。テロワールのように土地の個性を大切にしたガラスはできないか。その土地でとれた砂でガラスをつくり、その土地の建築に使い、数十年後にリサイクルする。その土地で生まれ、その土地で循環することで価値を永続させられないか。そしてそれにより環境問題の解決に貢献できないだろうか――。UNOU JUKUの河合洋平さんはこう言います。「蝶はメタモルフォーゼ (変態)の過程で卵→幼虫→さなぎ→成虫と段階を踏みますが、さなぎの時に固体ではなくどろどろの液体になるんです。一度液体になるけれども、成虫となった蝶は幼虫のときの記憶を残しています。 “素材のテロワール”もそれと同じで、砂がガラスになる過程で溶かされて形を変えるけど、その砂が持っている土地の記憶を残しているという考え方です。もし多くの方とそのような考え方を共有できたら、ガラスのことをもっと大切に扱ってもらえるのかなと思っています」“素材のテロワール”という考え方が浸透し 世界中の砂不足やガラスの大量消費・大量廃棄が軽減されれば、CO2削減やその他の環境問題の解決にも貢献できるかもしれませんね。

容器リサイクル、エコ素材、量り売り マッシュグループが実践するゴミにさせない未来のつくり方
「コスメキッチン」「スナイデル」「ジェラート ピケ」など人気のコスメ・アパレルブランドを展開するマッシュグループ。おしゃれで欲しくなるアイテムをたくさん揃えていますが、実は環境面にも非常に配慮している企業だということをご存知でしょうか?アパレル業界ではいち早くリアルファーの廃止を導入。また、リサイクル素材やオーガニック素材を使用した商品を開発・販売し、日本中に展開するさまざまな店舗でも80%以上にサステナブル素材を使ったお店づくりを実施するなど、未来につながるサステナブルな選択をし続けています。特に注目したいのはコスメ分野でのエコでサステナブルな取組みの数々。たとえば2020年4月から使用済みの空き容器を店舗で回収してポイントを還元するサービス「リサイクルキッチン」を実施。約2年で21トンもの空き容器の回収に成功しています。また化粧品ブランド「to/one」のボトルは、プラスチック部分は再生プラスチック使用率90%以上、ガラス使用部分はリサイクル可能なガラスを採用し、ゴミを出さない取り組みも徹底。外箱に使用している紙も、化学薬品を一切使用していないオリジナルで開発したオーガニックペーパー「COSKICHI PAPER(コスキチペーパー)」を採用しています。ニュージーランド発の老舗ナチュラルトータルケアブランド「エコストア」では一部店頭でプラスチックごみの削減を目的に、欧州などで多く見られる量り売りを実施。ゴミを削減しながら価格もディスカウントすることで、環境にもお財布にもやさしいサービスを提供しています。こういうブランドを選ぶと、もっともっと未来は素敵になるはず。そう、未来はわたしたちの手の中。わたしたちの手で素敵な未来を選んでいこう。
容器リサイクル、エコ素材、量り売り マッシュグループが実践するゴミにさせない未来のつくり方
「コスメキッチン」「スナイデル」「ジェラート ピケ」など人気のコスメ・アパレルブランドを展開するマッシュグループ。おしゃれで欲しくなるアイテムをたくさん揃えていますが、実は環境面にも非常に配慮している企業だということをご存知でしょうか?アパレル業界ではいち早くリアルファーの廃止を導入。また、リサイクル素材やオーガニック素材を使用した商品を開発・販売し、日本中に展開するさまざまな店舗でも80%以上にサステナブル素材を使ったお店づくりを実施するなど、未来につながるサステナブルな選択をし続けています。特に注目したいのはコスメ分野でのエコでサステナブルな取組みの数々。たとえば2020年4月から使用済みの空き容器を店舗で回収してポイントを還元するサービス「リサイクルキッチン」を実施。約2年で21トンもの空き容器の回収に成功しています。また化粧品ブランド「to/one」のボトルは、プラスチック部分は再生プラスチック使用率90%以上、ガラス使用部分はリサイクル可能なガラスを採用し、ゴミを出さない取り組みも徹底。外箱に使用している紙も、化学薬品を一切使用していないオリジナルで開発したオーガニックペーパー「COSKICHI PAPER(コスキチペーパー)」を採用しています。ニュージーランド発の老舗ナチュラルトータルケアブランド「エコストア」では一部店頭でプラスチックごみの削減を目的に、欧州などで多く見られる量り売りを実施。ゴミを削減しながら価格もディスカウントすることで、環境にもお財布にもやさしいサービスを提供しています。こういうブランドを選ぶと、もっともっと未来は素敵になるはず。そう、未来はわたしたちの手の中。わたしたちの手で素敵な未来を選んでいこう。

日本とノルウェー プラスチックリサイクルが進んでいるのはどっち?
日本とノルウェーのプラスチックリサイクルはどちらが進んでいるかご存知でしょうか?各国が公開しているデータを元に比較すると、日本のプラスチックリサイクル率は85%(2019年)、一方のノルウェーは45%(2018年)と、日本がリードしています。でも、実は基準が違うんです。プラスチックのリサイクルは「マテリアルリサイクル」(プラスチックを溶かし、もう一度原料として利用)、「ケミカルリサイクル」(化学工場や製鉄所などで原料として利用)、「サーマルリサイクル」(固形燃料にしたり、焼却するなどして熱を発電などに利用)の3種類ありますが、日本の数字はそれら3種類の総和です。一方、ヨーロッパではサーマルリサイクルはリサイクル率に含まれていません。また日本の場合、サーマルリサイクルが多くを占めていることも問題といえます。なぜならサーマルリサイクルはプラスチックを燃やして熱回収、その熱をエネルギーとして利用しているため、CO2を排出しちゃっているからです。日本はヨーロッパに比べると、まだまだプラスチックをリサイクルできていないのが現状です。それでもここ最近は、日本でも各企業がプラスチックの“使い方”を改めています。3R(Reduce、Reuse、Recycle)をより徹底すること。また代替の素材としてバイオ原料や紙などの活用を進めたり、プラ容器の回収サービスや、使い捨て容器を使用しない量り売りで商品を販売したりする企業も出始めています。日本も欧州に負けないくらいプラスチックリサイクルが進むといいですよね。そのためにできること。どの企業がリサイクルを「頑張っている」のか。その視点で、商品を選ぶのもいいかもしれません。
日本とノルウェー プラスチックリサイクルが進んでいるのはどっち?
日本とノルウェーのプラスチックリサイクルはどちらが進んでいるかご存知でしょうか?各国が公開しているデータを元に比較すると、日本のプラスチックリサイクル率は85%(2019年)、一方のノルウェーは45%(2018年)と、日本がリードしています。でも、実は基準が違うんです。プラスチックのリサイクルは「マテリアルリサイクル」(プラスチックを溶かし、もう一度原料として利用)、「ケミカルリサイクル」(化学工場や製鉄所などで原料として利用)、「サーマルリサイクル」(固形燃料にしたり、焼却するなどして熱を発電などに利用)の3種類ありますが、日本の数字はそれら3種類の総和です。一方、ヨーロッパではサーマルリサイクルはリサイクル率に含まれていません。また日本の場合、サーマルリサイクルが多くを占めていることも問題といえます。なぜならサーマルリサイクルはプラスチックを燃やして熱回収、その熱をエネルギーとして利用しているため、CO2を排出しちゃっているからです。日本はヨーロッパに比べると、まだまだプラスチックをリサイクルできていないのが現状です。それでもここ最近は、日本でも各企業がプラスチックの“使い方”を改めています。3R(Reduce、Reuse、Recycle)をより徹底すること。また代替の素材としてバイオ原料や紙などの活用を進めたり、プラ容器の回収サービスや、使い捨て容器を使用しない量り売りで商品を販売したりする企業も出始めています。日本も欧州に負けないくらいプラスチックリサイクルが進むといいですよね。そのためにできること。どの企業がリサイクルを「頑張っている」のか。その視点で、商品を選ぶのもいいかもしれません。

リサイクルの取り組みが進むファッション業界 そのリサイクル率は?
英国に拠点を構えるサーキュラー・エコノミーの推進団体「エレン・マッカーサー財団」は、ファッション産業がサーキュラー化すべきと訴えます。 その理由としては、 ・繊維生産のため膨大な化石由来原料を使用していること。 ・天然素材も、原料を栽培するために土地、水、肥料を大量に利用していること。 ・流行サイクルの短期化などで、廃棄される衣類が膨大なものになっていること。 ・古着の73%以上が最終的には焼却または埋め立て処分されていること。 などを挙げています。 また、「リサイクルされずに廃棄される衣類は、年間数十億ドルの損失に値する」とも指摘。 実際に世界では、廃棄された服のうち、リサイクル用として回収されるのは約12%。そのほとんどは服ではなく断熱材や掃除用のクロスになり、新しい服に生まれ変わるのは1%以下となっています。 こうした実態から、エレン・マッカーサー財団は、アパレル製品は設計の段階からサーキュラーしやすいものづくりをすべきであると提案しています。 メーカー側もこうした動きに反応。たとえば業界大手のアパレルブランドも2025年までに全ての製品をサーキュラーエコノミー向けに設計する目標を掲げています。さらに、サーキュラーエコノミーに適した製品を製造できるツール「サーキュレーター」を発表し、自社使用のみならず、業界向けの販売を目指しています。 今後、ファッション業界がサーキュラー化していくと、私たちのファッションの楽しみ方も変わってくるのかもしれませんね。
リサイクルの取り組みが進むファッション業界 そのリサイクル率は?
英国に拠点を構えるサーキュラー・エコノミーの推進団体「エレン・マッカーサー財団」は、ファッション産業がサーキュラー化すべきと訴えます。 その理由としては、 ・繊維生産のため膨大な化石由来原料を使用していること。 ・天然素材も、原料を栽培するために土地、水、肥料を大量に利用していること。 ・流行サイクルの短期化などで、廃棄される衣類が膨大なものになっていること。 ・古着の73%以上が最終的には焼却または埋め立て処分されていること。 などを挙げています。 また、「リサイクルされずに廃棄される衣類は、年間数十億ドルの損失に値する」とも指摘。 実際に世界では、廃棄された服のうち、リサイクル用として回収されるのは約12%。そのほとんどは服ではなく断熱材や掃除用のクロスになり、新しい服に生まれ変わるのは1%以下となっています。 こうした実態から、エレン・マッカーサー財団は、アパレル製品は設計の段階からサーキュラーしやすいものづくりをすべきであると提案しています。 メーカー側もこうした動きに反応。たとえば業界大手のアパレルブランドも2025年までに全ての製品をサーキュラーエコノミー向けに設計する目標を掲げています。さらに、サーキュラーエコノミーに適した製品を製造できるツール「サーキュレーター」を発表し、自社使用のみならず、業界向けの販売を目指しています。 今後、ファッション業界がサーキュラー化していくと、私たちのファッションの楽しみ方も変わってくるのかもしれませんね。

Z世代が提案 染め替えにリメイクも 世代を越えて愛せる“つながるデニム”
いいデニムは一生モノ。なんてことも言われるけど、実際に何十年も着続けたり、子どもや下の世代に引き継いだりしている人はあまりいないのではないでしょうか。 捨てられるはずだった生地から、洋服や小物をアップサイクルするアパレルブランド「Annaut」さん。 荒川さんは、「Annaut」さんのデニムを世代を越えて愛せるような仕組みを提案します。 「売って終わりではなく、そこからお付き合いが始まる――みたいな感じで、Annautさんのデニムを購入後は、補修やメンテナンス、クリーニングなどのアフターケアのサポート、染色、リメイク……等々、長いスパンでプランニングすることで、自分の子どもや次の世代の人たちにつなげてもらいたい」 たとえば最初の3年は【買った状態の白いデニムを楽しむステージ】。続いて【染め直して新しいデニムとして楽しむステージ】を経て、【着れなくなったらリメイクして別のアイテムとして楽しむステージ】。最後に【回収サービスなどを利用して、次のユーザーに引き継ぐステージ】で、デニムはアップサイクルされていくイメージです。 そうすれば、自分が買ったデニムが廃棄されることなく、ずっと「誰か」に愛用される。 Earth hacksはエシカルなビジネスを展開する事業者と、これからの社会の担うZ世代のみなさんが共創することで、新しいビジネスの可能性を描き出す取り組みを応援しています。
Z世代が提案 染め替えにリメイクも 世代を越えて愛せる“つながるデニム”
いいデニムは一生モノ。なんてことも言われるけど、実際に何十年も着続けたり、子どもや下の世代に引き継いだりしている人はあまりいないのではないでしょうか。 捨てられるはずだった生地から、洋服や小物をアップサイクルするアパレルブランド「Annaut」さん。 荒川さんは、「Annaut」さんのデニムを世代を越えて愛せるような仕組みを提案します。 「売って終わりではなく、そこからお付き合いが始まる――みたいな感じで、Annautさんのデニムを購入後は、補修やメンテナンス、クリーニングなどのアフターケアのサポート、染色、リメイク……等々、長いスパンでプランニングすることで、自分の子どもや次の世代の人たちにつなげてもらいたい」 たとえば最初の3年は【買った状態の白いデニムを楽しむステージ】。続いて【染め直して新しいデニムとして楽しむステージ】を経て、【着れなくなったらリメイクして別のアイテムとして楽しむステージ】。最後に【回収サービスなどを利用して、次のユーザーに引き継ぐステージ】で、デニムはアップサイクルされていくイメージです。 そうすれば、自分が買ったデニムが廃棄されることなく、ずっと「誰か」に愛用される。 Earth hacksはエシカルなビジネスを展開する事業者と、これからの社会の担うZ世代のみなさんが共創することで、新しいビジネスの可能性を描き出す取り組みを応援しています。